top of page
執筆者の写真クライス

純血サツマビーグルの狩猟 アサ号の勇姿

Posted on March 14, 2017 at 12:08

平成28年度の猟期も後1日を残すのみ。今日当地は昨日からの雨が残り小雨となり、猟は中止。久し振りにブログの更新となった。 「猟期が終わる」・・・以前であると寂しさを感じたものだが、近年は定年退職で毎日日曜、猟期が終了した後は引き続き有害鳥獣駆除が開始されるので若い時の様な感情はみじんもない(笑)。 全国的にも猟期中はイノシシ・シカ等を捕獲しても補助金が出ない、又は減額されていることから、猟期中の捕獲を控え、これから(猟期終了後)が本番!!!と考えている「プロハンター???」も少なくないと聞く。老ハンターが主役の今日、少ない国民年金だけでは狩猟も楽ではない・・・と言っても雇用してもらえる年でもない。八方塞がりだ!。しかし、幸か不幸か全国的にイノシシ・シカ・サル等が異常繁殖し、農林業への被害も甚大なことから、有害鳥獣駆除が年間を通じて行われ、捕獲補助金が支給されるようになった。今日この捕獲補助金が老ハンターの生活の一部にもなっている。そこで犬猟(銃猟)を諦めワナ猟に転向する者が後を絶たない。即ち、犬猟に比べワナ猟は独りで数十個を設置することが出来る。また山歩きもしなくて楽であり、捕獲率も高い。支給される捕獲補助金は生活費にもなり、家族にも喜んでもらえる。 前置きが長くなったが今猟期を振り返ってみることにする。 一口で言うなればあれだけ生息していたイノシシは殆ど姿を消し、シカに於いてもかなり少なくなっている。上記した有害鳥獣駆除での捕獲効果なのか・・・。捕獲補助金は獲物の大小を問わない地域も少なくなく、箱ワナでウリボウまで全て捕獲していると聞く。全国からの便りを聞いてもイノシシは激減しており、シカも数年前の様な異常生息はないようである。 当地も同様な状況であり、これから始まる有害鳥獣駆除の捕獲数も激減することだろう!。このことは、捕獲補助金を目当てにしている老ハンターにとっては死活問題となり、ハンターを諦め止める者も少なくないと考える。自業自得と言ってしまえば簡単だが、ハンターが激減すれぱ、中山間部の山里はもう野生鳥獣の天下となり、住む人も居なくなるだろう!。何とかタイムリーな対策を打たなければ後戻りできない事態も想定される。 当犬舎のサツマビーグルも連日、単犬にて出猟した。猟期初めにアサ号とエリー号がイノシシに切られた他は、全犬良い仕事を見せてくれた。上記したこともあり山で稀に会う老ハンター(捕獲補助金目当ての方)から『食べえへんシカは獲らんと置いといてよ!(阿波弁)』・・・(笑い)・・・との会話もちらほら。。。確かにそうだ!・・・と銃はもっぱらイノシシから愛犬を守る護身用で、主にやっているシカ猟は「牡シカのみ捕獲」と決め、犬の仕事を見て楽しんで来た。 今猟期の一番は、やはりアサ号(1才:牡)の成長である・・・。 下記写真の通り、連日の山入で見違えるような体躯に変貌した。現在、体高55cm、体重20kgの素晴らしい大型サツマビーグルになっている。猟芸は、シカ猟が主で約2時間ほど追跡し、グループ猟では完成犬と言える。しかし、単独猟犬としては主人中心の狩り(追跡は30分ほどで主人の元に帰る)を覚える必要がある。これはテツ号やシロー号も通った猟芸過程であり、2才前後になれば自然と落ち着いたサツマビーグル本来の単独猟犬になる。 私がよく口にする「今はビーグル(自分中心)だがもう少し時間が経てばサツマビーグル(主人中心)になる」。。。 今後アサ号には、絶滅が危惧されている純血サツマビーグルの種牡(大型)としての活躍を期待している。 写真①:捜索中ではあるが私の呼びに反応しているアサ号


写真②:林道の下側から吹き上げてくるシカ臭をキャッチしているアサ号



閲覧数:8回

最新記事

すべて表示
bottom of page